概説

ハロン1301の代替として提案されてきた様々な物質について何年もの調査と分析が実施されたのち、又、
HARC（ハロン代替調査協会）メンバーとしてあらゆる国際会議に参加したのち、GIELLE　はその選択を行
った。つまり、FM-200は汚染がなく（クリーン消火剤）効果的な新しい消火剤の一つである。

火災消火においての迅速性

FM-200を使用しての当社の消火機器は、作動指令から10秒間で噴射を完了する。これは、炎が燃え広がっ
ていく時間、つまり、被害を及ぼすであろう時間をかなり削減することを意味している。

完全なクリーン性

気体段階で噴射されることによって、FM-200は、保護スペースのあらゆる場所にも行き渡る。非常にデリ
ケートな装備に被害を及ぼすこともなく、生成物もない。清掃作業にかかるコストの削減と機能性回復を可
能にしている。その結果、活動力の迅速な再生を可能にしている。

人体への安全性

FM-200は人体により安全なガス消火物質である。
なぜなら酸素量を低減することなく火を消し止めるだけでなく、使用の比濃度においては有毒性がないからである。
このような理由で、FM- 200は、通常人間が存在する保護環境において最適なのである。

許される環境への影響

FM-200はオゾンを破壊する能力（ODP,　オゾン破壊能力）が全くなく、地球温室化能力（GWP,　地球温暖化能
力）は極めて低い。そして、大気中での寿命には（ALT,　大気存続期間）かなり限界がある（３１年）。U.S.EPA
は、許される範囲の影響力として評価し、その結果、使用に関
する制限を特に課せられることもなかった。

つまり、FM-200は、現在の環境保護規定の範囲内であるように使用者に対して認めている。

フレキシブルな設計

GIELLE　のFM-200システムは、その非常に優れた技術力によって、様々な設置要求を可能にするものと我々は認
めている。様々な設置に関して、優れたコストパフォーマンス報告が寄せられている。

信頼できる技術

GIELLEのFM-200によるシステムは、今日に有効なより進んだ消火技術研究を象徴するものである。ハロン1301機器で得た重要な
経験は、これらの同種類の物質を使っての革新的な選択によって乗り越えられることができた。

統合システム

当社は、それぞれの特別な適用ニーズに合わせて独自の技術により、完全統合システムの設計・組立・設置を行っている。

つまり、防火分野のGIELLE　は、火災防止のあらゆる問題を解決し、クリーンな消火剤による優れた機器を保証しています。

新しいクリーンな消火剤　FM-200

· ハロン1301の代替として提案されたHFCの中では最も効果的である（U.S.EPA, SNAP）。

· 通常人間が存在する環境の保護のために使用されるであろう(U.S. EPA, NFPA 2001)。

· 効果的なハロンの代替物質である。

· 環境を破壊することなく、又、使用規制もなくU.S.EPAによって認可されている。

· 今のところ、効力において環境保護の規定もなく、又、使用制限もない。

· U.L.によって基準適合の認可を受け、F.M.によって承認されている。

· その貯蔵用ボンベは限られたスペースで十分である。

経験

火災予防に捧げられた活動経過の中で培われ、また国内はもちろん、世界的に認められる中で、当社が提供する設
備機器は、約７０年もの経験の成果を築いている。

設計基準

当社のFM-200による機器設備は、次に挙げる必要条件の中で少なくとも一つは満たすであろうあらゆる災害において推奨される。

1) 環境は、そこに存在する人間の安全を守りつつ保護されなければならない。

2) 環境とその中に含まれるものには高い価値があり、思わぬ火災の消火が数秒で行われるよ
うな企業活動の継続を目的としてこのような重要性を持っている。

3) 保護生産物が破壊されることなく他の消火剤を使用するのは困難である。

4) 使用される消火剤は、それが噴射された後、清掃作業の必要性を伴うものであってはならない。

5) 貯蔵ボンベの設置できるスペースは限られている。

品質

GIELLE　防火システムの製造過程におけるあらゆる活動は、（そこには、設計・展開・製造・設置・サポートも含まれる）
UNI-EN29001,　ISO9001,　BS５７５０パート�T,　AQAP−１NATO規格規定による品質保証のための規準に十分一致するように実行されている。

当社の品質管理システムにおいて、上述の規格の必要条件による一致は、国際レベルで認められている数多
くの独立した機関によって証明されている。又、品質保証において、よりいっそうの規定厳守を約束している。

技術的アプリケーション

精密機器室,　データファイル,　 通信機器室,　機器の工程管理室,　エネルギー製造所,　コンピューター処
理機器,　輸送手段,　図書館,　美術館や博物館,　船舶などの発着場,　ラジオ局/レーダー基地,　管制塔,　テレ
ビ局スタジオ,　映画スタジオなど

モントリオール議定書に署名した政府によって下された決定に引き続いて、ここ数年の間に、国際的レベ
ルで権威のある機関として知られている組織や独立した調査機関は、ハロンの代替として提案された消火物質
の評価プログラムを数多く実行していった。このような活動の結果は、現状では、提案されている代替の中か
らの選択において基準点となっている国際会議や出版物などを通して討論の題材とされていた。

このような理由により、ハロン1301に代わる新しい消火物質のグローバルな状況を指摘する必要があると同
時に、アメリカにおいて実施された研究に必要最低限の言及をしようと考えている。

U.S.EPA（アメリカ環境保護協会）
環境保護のためのアメリカ政府機関であるEPAは、どのようなものがハロン1301の代替として受け入れられる
か、ということについて決定するためにSNAPプログラムを実行していった。

SNAP（有効な新代替政策）
様々な生産者がモントリオール議定書によって定められた代替物質として提案した消火剤を評価するために、
EPAによって実施された調査計画。
SNAP計画とは、毒性,　消火効果,　物理化学的特質,　大気寿命,　温室効果促進能力に関係する点に基準を置いている。

NFPA（全米防火協会）
防火分野における国際的規模の組織である。その主な活動としては、世界中で使用され認識されている規定起草
と基準法案において成り立っている。NFPA2001規格とは、特に、設計基準,　新しいクリーンな消火剤を使用している機器の使用と管理基準を定義している。

UL（保険業者研究所）-FM（工場共通）
日頃の安全と万が一の防火分野で使用される成分や機器の認可にあたる国際的規模の組織。